「健康経営優良法人を取りたい」とご相談いただくとき、意外と知られていないのが認定の中にいくつもの区分があることです。ブライト500、ネクストブライト1000、ホワイト500——似た名前が並んで混乱しがちですが、構造はシンプルです。この記事で整理しておきましょう。自社が「どこを目指すか」を決める土台になります。
まず、部門はふたつ
健康経営優良法人は、企業規模によって「大規模法人部門」と「中小規模法人部門」に分かれます。中小企業が目指すのは中小規模法人部門です。部門が分かれているおかげで、専任の産業保健スタッフを抱える大企業と同じ土俵で競う必要はありません。
ちなみに、大規模法人部門の上位500社に与えられる称号が「ホワイト500」です。ニュースで目にする機会が多いのはこちらですが、中小企業には直接は関係ありません。
中小規模法人部門の中の、3つの階層
中小規模法人部門の認定には、実は階層があります。認定企業のうち上位500社が「ブライト500」、そして501位から1,500位が「ネクストブライト1000」です。ネクストブライト1000は比較的新しい区分で、「認定は取れたが、ブライト500はまだ遠い」という企業に中間目標を用意する設計になっています。
順位は、申請時の取り組み状況の評価で決まります。つまり同じ「認定」でも、取り組みの充実度によって認定 → ネクストブライト1000 → ブライト500という階段が用意されているわけです。
規模感も知っておきましょう。健康経営優良法人2026では、中小規模法人部門の認定は2万社を超えています。認定自体の裾野は年々広がっており、その中で上位1,500に入るネクストブライト1000、上位500に入るブライト500は、はっきりと「選ばれた」ことを示す称号になっています。
どこを目指すべきか
初めて申請する年は、まず「認定」を確実に取ることに集中するのが定石です。認定だけでも、採用・取引信用・外国人材の就労ビザ手続きの優遇(カテゴリー1)といった実利は得られます。
2年目以降、取り組みが定着してきたら上位区分を狙う価値が出てきます。とくに採用や広報で健康経営を前面に出したい会社にとって、「2万社の中の上位500」という分かりやすさは強力です。評価は申請書の回答内容の積み上げなので、日々の取り組みを記録し、施策を少しずつ広げていくことが、そのまま順位への道になります。
おわりに
区分の構造が分かると、健康経営が「取って終わりの認定」ではなく、毎年続けて積み上げるほど評価が上がっていく制度だと見えてきます。まずは認定、次にネクストブライト1000、その先にブライト500。自社のペースで階段を上っていけばよいのです。
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本稿の内容は執筆時点の公開情報に基づきます。認定要件・区分の詳細は認定事務局(ACTION!健康経営)の最新情報をご確認ください。
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